単発依存から継続収益へ。在留更新を軸にした顧問料安定化の設計を整理
行政書士事務所の収益は、スポット業務(単発受任)に偏ると毎月ゼロから積み上げる構造になりがちです。繁閑の波を受けやすく、価格競争に巻き込まれやすいという課題もあります。本記事では、在留更新のような「継続して発生する業務」を収益の柱に据えてリピートを設計するための考え方と実務のポイントを整理します。顧問先のロックインや取りこぼし防止の仕組みも合わせてご説明します。
スポット中心の受任モデルでは、毎月の売上をゼロから積み上げる必要があります。繁忙期と閑散期の差が大きくなりやすく、閑散期に入ると収益が急落するリスクがあります。
また、単発業務は他事務所と同じ案件を取り合う構造になりやすいため、価格競争に巻き込まれやすい面があります。価格を下げるほど1件あたりの利益が薄くなり、件数をこなすことへの負荷が増えていきます。
さらに、顧問先との継続的な接点がないと、次の案件が発生したときに他の事務所に依頼されてしまう「静かな流出」が起きやすくなります。顧問先から先生を思い出してもらえる仕組みがないと、せっかく関係を築いた先が離れていきやすい状況になります。
リピートが安定して生まれる構造の核心は、「継続して発生する業務」を受任できるかどうかにあります。業務の性質が一度きりではなく、定期的・周期的に発生するものであれば、同じ顧問先から繰り返し案件が届く可能性が高まります。
その代表例が、在留資格の更新です。在留資格には在留期限があり、就労を継続する限り更新が発生します。顧問先1社に複数名の外国人がいれば、それぞれの期限のたびに受任機会が生まれ、継続的な関係が続きやすくなります。
在留資格には在留期限があり、就労を継続する限り更新が定期的に発生します。外国人雇用の規模が大きい顧問先ほど、更新案件の発生頻度も高くなります。
特に特定技能の在留更新と案件取りこぼし防止策で詳しく解説していますが、特定技能1号は在留期間の刻みが短く、更新の頻度が他の就労資格より高い傾向があります。外国人雇用を積極的に進める業種・企業が増えている現状では、在留更新案件の総量が増えやすい環境が続いています。
在留更新を軸にすることで、顧問先との接点が定期的に生まれ、継続的な関係を維持しやすくなります。
在留更新を軸にしたリピート型の収益設計を実現するには、以下の4つのポイントを整えることが有効です。
| 観点 | 単発型(スポット中心) | リピート型(継続中心) |
|---|---|---|
| 収益の見通し | 毎月ゼロから積み上げ | 継続収入が積み上がりやすい |
| 繁閑の影響 | 受けやすい | 緩和されやすい |
| 価格競争 | 巻き込まれやすい | 関係性で差別化しやすい |
| 新規開拓の負荷 | 高い(常に必要) | 相対的に低い |
リピート型への移行を検討する際のチェックリストとして、以下の5点を目安にしてみてください。
「更新を依頼」は顧問先から先生へ意向を伝える連絡機能であり、これだけで申請が完結するものではありません。実際の申請手続は提携の申請取次行政書士が行います。
リピートを継続させるには、顧問先が「他の事務所に切り替えにくい」状態をつくることも有効です。ここでいうロックインとは、強引な拘束ではなく、日常的な接点と蓄積によって自然に生まれる関係の継続のことです。
具体的には、顧問先に無料で配布できるツールを通じて日常的な接点を持つことが有効です。ツール上に在留データが蓄積されると、先方にとっても「乗り換えると一からやり直し」という状況が生まれ、関係が続きやすくなります。
また、顧問先からワンクリックで更新のご意向が届く導線があると、先生への連絡が習慣化しやすくなります。連絡の手間が減ることで、更新のたびに同じ先生に連絡するサイクルが定着しやすくなります(効果を保証するものではありません)。
ビザ顧問では、リピート設計に役立つ次の機能をご利用いただけます。
初期設定(システムへの登録・データ取込などの設定作業)は当方が代行します(在留申請の書類作成・提出代理・申請取次は含みません。これらは提携の申請取次行政書士が行います)。
ビザ顧問の料金は次のとおりです(表示価格はすべて税込)。
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